肩や首のこり・痛みは片頭痛の予兆として起こったり、片頭痛とともにひどくなったりもします
海外の研究では、97名の片頭痛患者さんがつけた電子ダイアリーから、頭痛の予兆にはどのような症状があるのか調べた報告があります3)。その結果、疲労感(73%)、集中力の低下(51%)に次いで、首こりが50%で予兆として起こっていました。
一方、肩や首のこり・痛みは予兆ではなく発作の一部だともいわれています。片頭痛患者さん487名を対象にした海外の別の研究では4)、インターネット上でアンケート調査をしたところ、約7割の患者さんが首の痛みがあると答えていました。さらに首の痛みが起こったタイミングを詳しくみると、頭痛が起こる48時間前から2時間前までが7.4%、2時間前から頭痛が起こるまでが24.2%、頭痛と同時が37.8%でした。また多くの人が頭痛とともに首の痛みもひどくなったと答えていました。
これらの研究から、肩や首のこり・痛みは片頭痛の予兆でもあり、片頭痛発作の一部でもあることがわかります。