2月22日「頭痛の日」
〜片頭痛患者さんの健やかな生活のために〜
第4回片頭痛コントロールカレッジ
健やかな生活を送るために、できること
3名の頭痛専門医が、日々の悩みにお答えします
五十嵐 久佳 先生
富士通クリニック 内科・頭痛外来
横山 雅子 先生
富士通株式会社 健康推進本部/三越厚生事業団診療所
島津 智一 先生
埼玉精神神経センター 脳神経内科
第4回片頭痛コントロールカレッジ「フル動画 Ver.」
Chapter
2月22日は「頭痛の日」
~片頭痛をもっと知り、適切な治療につなげよう~(3:30~)
五十嵐 久佳 先生(富士通クリニック 内科・頭痛外来)
片頭痛は働き世代、子育て世代である20〜40代の女性に多く、また、月経時の片頭痛に悩まされている女性の約8割が、その頭痛を生理痛の一種と考えています。
週に1回頭痛があらわれると、1年間で約2ヵ月も頭痛に悩まされることになり、生活に大きな支障をきたします。それにもかかわらず、医療機関を受診し、適切な治療を受けている患者さんは1〜2割程度しかいません。
片頭痛への理解不足が、適切な受診や治療に辿り着かない要因となっています。
働く女性のホントの痛み
~その痛み、家族、職場や医師にどう伝えればいいの?~(13:53~)
パネルディスカッション
片頭痛がどのような病気かを知ってもらうことで、辛さや日常生活の悩みに対する家族の理解を深めることができます。片頭痛コントロールカレッジなどを、家族と一緒にご覧いただくこともいいでしょう。
企業にとって「社員は財産」です。社員研修などにより、片頭痛は日常生活への支障が大きい病気であることを知ってもらい、片頭痛で悩む方が適切な治療を受けられる環境づくりをしましょう。
受診する時は、結婚記念日の外出の予定をキャンセルした、仕事や家事ができないなど、具体的なエピソードを伝えると、頭痛の辛さを医師と共有しやすくなります。
「頭痛ダイアリー」に日々の辛さや悩みを記録して、視覚化しましょう。症状や重症度への医師の理解を深めます。
月経時の痛みは男性医師に言いづらい、頭痛の辛さを伝えづらい
そんな時は「頭痛ダイアリー」を活用しよう
片頭痛@LINEヘルスケア
片頭痛の患者さん向けに、LINE上でご利用いただける頭痛ダイアリー、病院検索などのコンテンツをご用意しています。
自分の頭痛の傾向を知って対策をしよう
~職場や在宅勤務時における頭痛対策~(22:25~)
横山 雅子 先生
(富士通株式会社 健康推進本部/三越厚生事業団診療所)
20分ごとに、20秒小休止をし、20フィート(約6m)以上先を見る、を実践して、片頭痛を予防しましょう。
肩こりや腰痛、目の疲れ、座位時間、ストレスなどが頭痛に関係します。運動や入浴、食事、睡眠など規則正しい生活を心がけて、できることから習慣化しましょう。
〜頭痛ダイアリーの活用と頭痛への対処法や対策〜(36:22〜)
ディスカッション
片頭痛は光や音に対する随伴症状があったり、運動により悪化する特徴があります。頭痛ダイアリーを活用して、ご自身の頭痛の傾向を把握しましょう。
頭痛の傾向を知ることで、症状にあわせて、適切にお薬を使用できます。
頭痛の傾向を把握するために、「頭痛ダイアリー」を活用しよう
片頭痛@LINEヘルスケア
片頭痛の患者さん向けに、LINE上でご利用いただける頭痛ダイアリー、病院検索などのコンテンツをご用意しています。
もっと気軽に!頭痛外来受診のすゝめ
~医療DXで変わる頭痛診療の今後~(40:56~)
島津 智一 先生
(埼玉精神神経センター 脳神経内科)
医療DXってなに?
保険・医療・介護の各プロセスにおける情報やデータを活用し、病気の予防促進や良質な医療および介護を実現するため、社会や生活の形を変えることです。
「たかが頭痛」という考えが頭痛診療を妨げており、治療法があるにもかかわらず、頭痛に悩む多くの方が適切な治療を受けられていません。
オンライン診療の活用で、頭痛専門医を気軽に受診できるようになり、そのための金銭的・時間的負担の改善などが期待されています。日本頭痛学会では、「メタバース頭痛プラットフォーム」による、気軽な頭痛診療を目指した取り組みを行っています。
※オンライン診療の注意点
頭痛は時に生命に関わる疾患です。オンライン診療を受ける前に、MRI検査などで片頭痛以外の原因がないかを確認する必要があります。
~受診に関する疑問や悩み~(55:13~)
ディスカッション
片頭痛の治療は、MRI検査などで異常がないと診断されてからが始まりです。気になったら、困ったら、まず受診しましょう。
頭痛ダイアリーに日々の頭痛の記録があると、医師も治療相談に乗りやすいので活用してみましょう。
日本頭痛学会のホームページに全国の頭痛専門医が紹介されていますので、受診の参考にしてみてください。
頭痛医療は人々のwell-beingに貢献する!(1:06:47~)
五十嵐 久佳 先生(富士通クリニック 内科・頭痛外来)
頭痛はwell-beingに対する阻害因子です。
少しでも困ったら、早めに相談・受診して、健やかな生活を送りましょう。